宇治川
青木木米といえば江戸後期の名工であり、文化年間(1804~1818)に前田家に招かれ、
春日山窯を開いたことで知られる。その木米が金沢滞在中に、京の菓子をアレンジして
『宇治川』と『宮城野』の二つの菓子を創案した。五色の生落雁を重ね、風紋のような
ノコギリ目の切り口を出した意匠は、いかにも文人好みであり、源平宇治川の合戦における
鎧(よろい)を連想させる。
木米が金沢に残した遺産の一つといえよう。
北國新聞 出版局 月刊「アクタス」より
【加賀ゆかりの菓子について】
この菓子は、加賀の菓子文化の歴史を再現するため特別に作られました。
そのため販売は一切しておりませんのでご了承くださいませ。記・加賀百萬石 【加賀ゆかりの菓子】
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定価10,000円(消費税込み)