幾世の友

■御太刀:一腰
■御馬代:一匹
■鰤:一
■御菓子:一箱
■御茶棚:一
■熨斗紙:三十束
■新身刀:一腰
■羽二重:十匹 
■二俣奉書半切紙:千枚
 
上記は五代加賀藩主前田綱紀から十四代加賀藩主慶寧(よしやす)公までの
『御進物目録』より、左府以上(宮門跡、親王家)に対する進物品を拾い出した
ものである。以下、右府(摂家)、内府(将軍家)、御三家、御三卿、中小将・・・と
続くが、「幾世の友」こそ前田家御進物菓子の最高峰であった。

十三代藩主斉泰(よしやす)公息女寿々姫と本多政和との婚礼時の献立や、
綱紀公以降の歴代藩主の献立にも上がっており、前田家随一のお好み菓子でもあった。

軽く湯炊きした白山胡桃の底に針を刺し、人肌に湯煎した砂糖蜜に三度漬けて仕上げる。
砂糖は綱紀公の時代は輸入品の唐三盆を使っていたはずである。 

余談だが、砂糖が国産化されたのは九代将軍徳川家重公の時代である。
唐三盆の輸入に大層な出費を要したことから、八代将軍吉宗公は諸藩に
砂糖黍(さとうきび)栽培を命じた。しかし、気候風土が合わなかったのか、
ことごとく失敗に終わり、吉宗公は自ら小田原や横浜の宿の豪農を動員し、
吹上の庭と浜御殿(現在の浜離宮)で砂糖黍栽培を始めた。そして、およそ
三十年後にようやく日の目を見たという次第だ。いかなる経緯か、この権利を
阿波の蜂須賀家と讃岐の松平家が買い、平賀源内も参画して完成させたのが、
かの『和三盆』である。

北國新聞 出版局 月刊「アクタス」より

【加賀ゆかりの菓子について】

この菓子は、加賀の菓子文化の歴史を再現するため特別に作られました。
そのため販売は一切しておりませんのでご了承くださいませ。

記・加賀百萬石 【加賀ゆかりの菓子】

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百万石ゆかりの菓子 — @ 2008年3月26日 4:20 PM

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