千家の寒紅梅
自らを菅原道真公の末裔と位置づけていた加賀藩主前田家は、天神信仰が篤く、
しばしば京都・北野天満宮で行われた菅公九百五十年祭にも、13代加賀藩主
前田斉泰公が助守の太刀を寄贈した記録が残っている。
この道真公の大祭の際、千家が執り行う献茶式に『寒紅梅』なる菓子が使われた。
禁裏御用の川端道喜が2月の菓子として製していた餅菓子である。前田家の
京都加賀藩役目方は、徹饌(てっせん)と共にこの菓子をいただき、9~11日かけて
金沢城二の丸御殿へ届けるのが習わしだった。
北國新聞 出版局 月刊「アクタス」より
【加賀ゆかりの菓子について】
この菓子は、加賀の菓子文化の歴史を再現するため特別に作られました。
そのため販売は一切しておりませんのでご了承くださいませ。記・加賀百萬石 【加賀ゆかりの菓子】
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B5版/185ページ/オールカラー
上製本/化粧ケース入り
定価10,000円(消費税込み)