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落雁 諸江屋について

歴史と文化

落雁 諸江屋は、嘉永2年(1849年)創業の和菓子屋です。金沢の彩り鮮やかな文化を菓子にうつし、
長い歴史の中で培われてきた加賀銘菓の歴史を今に伝えています。

落雁へのこだわり

落雁は、ウルチ米の粉を煎り、砂糖とまぜてこねあわせたものを木型で押し固めて作ります。この菓子のルーツは不明ですが、遠くはローマ時代のウエハースがシルクロードを渡り、日本海を渡り今の形になったと言われています。

西鶴や近松の作品にもしばしば登場しておりますので、元禄の頃には人気のある菓子であったことは推測できます。そのころの物は、白地に黒ごまを配したものが多く、それを瀟湘(しょうそう)八景の平沙落雁や近江八景の堅田落雁に見たてて「落雁」の名になったとも、あるいは「軟楽甘(なんらくかん)」という中国伝来の菓子を略して「らくかん」と呼び、「落雁」になったとも言われます。和菓子の中でも多くの歴史を歩んだこの菓子を現代に合うよう工夫しお作りしております。

私達は、和菓子の歴史から金沢という土地が育んだ文化を見つめ、活かし、そして未来へ託すことのできるモノをお作りできるよう日々精進しております。

素材へのこだわり

石川県金沢は、肥沃な加賀平野に囲まれ、加賀百万石といわれる城下町です。戦国時代の100年間は「百姓の持ちたる国」とまで言われる信仰心と農業の盛んな土地でもありました。この肥沃な土地で穫れた加賀餅米と四国の和三盆糖の絶妙な調和が落雁の独特な味わいを導いております。

原料は、出来る限り国産品を使用し、安心安全な菓子作りを心掛けております。また、身体に良いといわれるだったんそば茶やおいしい加賀野菜などの原料も取り入れ、お召し上がり頂くお客様の身体と心にご満足を頂けたならと存じております。